前々回のエントリーで「お金の奴隷」について、前回のエントリーで「生活レバレッジ」について書いてみた。
では、実際に生活レバレッジ率を下げて、生活費を節約するために、今自分がチャレンジしていることを列挙してみる。
今後、さらにやめることが増えるかもしれないし、やはり苦しくなって元に戻すものもあるかもしれない。
そういうものについては、随時更新して、更新したことを分かるようにしていこうと思う。
この項目は、どのような「都市圏」に住んでいるか、もしくは「田舎圏」に住んでいるかで異なる。
※「都市圏」の自分の定義…「生活圏」としての都市のくくり。
例えば「東京圏」は「東京西部・埼玉南部・千葉西部・神奈川東部」を含めて1つの都市圏と考える。
※「田舎圏」の自分の定義…上記のような都市圏に含まれていない田舎。
ここでは、「ある都市圏の中でどこに住むべきか」という観点で記載する。(田舎圏の人は申し訳ない)
「東京圏」を考えた場合に、基本的に「遊ぶ場所・人と会う場所・モノを買う場所・働く場所」は、山手線を中心とした“都心”と呼ばれる場所になる。
「都心に近いほど、家賃は高くなるが移動時間が短くなるという、生活レバレッジが高い状態となる」
「都心に遠いほど、家賃は安くなるが移動時間が長くなるという、生活レバレッジが低い状態となる」
前置きが長くなったが、自分は、退職を機に引っ越しをすることにした。
これまでは、家賃10万円の吉祥寺に住んでいて、新宿まで自転車で50分ぐらいであった。
引っ越し後は、家賃6万円の高尾に住んで、新宿まで自転車で150分ぐらいとなる。
その差は100分で、仮に月4回ぐらい都心で人に会うとしたら、往復で合計800分増えることになる。
結果的に、「”都心に近い家”をやめることで、自分の移動時間は月800分(13時間)増える代わりに、生活費は4万円減る」ということになる。
できる範囲で、電車やバスにのらずに徒歩か自転車で移動するようにする。
そうすると、「移動時間は増えるが、移動費は0円になる」。
自分は元気な時は、自転車で100km走ったことがあるので、高尾から都心まで行けなくはない。
ただし、時間がシビアなとき、体調が悪い時、雨の日などは、電車等に乗るしかないので、完全に0円にはならない。
自分は道産子なので、東京の冬は、寒冷順化トレーニングをしたり、着込んだりすることで、エアコンなしで過ごすことができる。
これだけで、冬の月のエアコン暖房代が3,000円ぐらい減らせる。
逆に、夏はエアコンなしで乗り越えられたことは1度もない。
来年の夏は、暑熱順化トレーニングと、電気代の少ない扇風機の活用で、エアコンなしにチャレンジはしてみる。
でも、今のところかなりムリそうなので、夏はエアコンをやめられないかもしれない。
冷蔵庫は、食材を家に溜め込むために使うモノだ。
しかし、休職してヒマな時間が増えて思ったのは、「すぐそこにスーパーがあって、ヒマだからいつでも買いに行けるのに、わざわざ”自分の部屋”に溜め込む必要があるのか?」ということだ。
実際、秋以降は、多少の食材の余りや、たくさん作った料理なんかも、1日ぐらいはキッチンにそのまま置いておいても別に大丈夫だった。(これは自己責任で)
そのため、今までお世話になった冷蔵庫を捨てた。
毎日スーパーに行く時間が20分とすると、月に600分となる。
「”冷蔵庫をやめて毎日スーパーに行く”ことで、自分の作業時間は月600分(10時間)増える代わりに、冷蔵庫の買い替え代と電気代が0円になる」
ただし、まだ真夏を経験していないので、そこでムリだったら小さい冷蔵庫を買う可能性もある。
手揉み洗いでも汚れは十分落とせるのだが、課題になるのが脱水だ。
調べてみると、手回しで「洗い・すすぎ・脱水」のすべてが出来る商品を発見した。
洗える量は少ないが、毎日お風呂に入る前に、これでちゃちゃっと洗ってしまう。(使い心地はまた別のエントリーで書く)
「洗い2分・すすぎ1回目2分・すすぎ2回目2分・脱水2分」でやっていて、給水や放水の時間も入れると、10分くらいで洗濯が完了し、毎日やったとすると月に300分となる。
男一人暮らしならこれで十分であることがわかったので、全自動洗濯機は手放すことにした。
ちなみに、手回し洗濯機は約5,000円で、これに関しては何年かで買い替えるコストはかかる。
「”全自動洗濯機をやめて毎日手回し洗濯する”ことで、自分の作業時間は月300分(5時間)増える代わりに、買い替え代は安くなり、電気代が0円になる」
電子レンジを手放して、温めたいものはフライパンで温めることにした。
「”電子レンジをやめてフライパンで温める”ことで、電気がガスになるだけでエネルギー代は変わらないが、電子レンジの買い替え代が0円になる」
炊飯器を手放して、キャンプ用クッカーでご飯を炊くように変えた。
「”炊飯器をやめてクッカー炊飯する”ことで、電気がガスになるだけでエネルギー代は変わらないが、炊飯器の買い替え代が0円になる」
電気ケトルを手放して、キャンプ用クッカーで湯沸かしするようにした。(詳しくはこちら)
「”電気ケトルをやめてクッカーで湯沸かしする”ことで、電気がガスになるだけでエネルギー代は変わらないが、電気ケトルの買い替え代が0円になる」
掃除機を捨てて、無印良品のほうきに変更した。(詳しくはこちら)
掃除にかかる時間自体は、ほうきも掃除機もほとんど変わらない。
「”掃除機をやめてほうきにする”ことで、自分の作業時間はほぼ変わらず、掃除機の買い替え代と電気代が0円になる」
除湿機を手放して、炭八という除湿グッズに変えた。(詳しくはこちら)
炭八は半永久的に使用できるため、買い替えをする必要はない。
「”除湿機をやめて炭八にする”ことで、自分の作業時間は変わらず、除湿機の買い替え代と電気代が0円になる」
自分は大飯食らいで、いつも小太りが気になっていたので、毎日体組成計で計測だけはしていた。
毎日やっていくうちに、「”今これぐらいの体型だな”という自分の感覚と、体組成計で計測される結果がリンク」してきた。
なので、「もう計測なしでも感覚でわかるわ」ということで、リサイクルショップに引き取ってもらった。
「”体組成計をやめて感覚で身体を観察する“ことで、自分の作業時間は変わらず、体組成計の買い替え代と電気代が0円になる」
そもそもテレビを持っていなかったが、たまに見たい番組もある。(WBS・ガイア・カンブリア・池上彰・マツコ)
それはもう、「iPadのTVerアプリ」で十分である。
卓上で見たいので、別に大きな画面である必要もない。
「”テレビを持たない”ことで、テレビの買い替え代が0円になる(iPadの買い替え代はかかるが、別の目的のためにも保持するのでノーカウント)」
これを書いているのが12月だが、夏ぐらいから都市ガスを解約して生活している。
調理は、キャンプ用のバーナー(カセットボンベ)で行っているので、費用的には変わらない。
変わったのは、「シャワー」だ。
今まで、当たり前のように「お湯」でシャワーを浴びていたが、現在は「水」で浴びている。
12月になって水が凍えるほど冷たくなってきたが、若干慣れてきたのか、“叫びながらも”なんとか毎日浴びられている。
ただし、その代わりに、週2回ぐらいの頻度で、自転車で行ける範囲で、大好きな温泉に行っている。
ガスの解約で浮いた費用と、温泉にかかる費用で、どっこいどっこいだ。
「”都市ガスを解約して水シャワーにする“ことで、費用が変わらず週2で温泉に行ける」
「湯シャン」という言葉を知っているだろうか。
「人間は昭和までシャンプー剤なんて使ってきていなかった。シャンプー剤は強すぎて必要以上に皮脂を落としすぎるので、余計に乾燥して、皮脂が逆に出すぎて仕事帰りにはもう髪の毛はベッタベタになってしまう。シャンプー剤を使わず、お湯だけで十分汚れは落ちて、皮脂も適度に残り、逆にサラサラで清潔になる」というのが湯シャンだ。
ただし、生まれてこの方シャンプー剤を使ってきて、それに慣れているため、湯シャンに変えて頭皮が適応するまでは結構大変だ。
これについても、別のエントリーで書いてみようと思う。(ミニマリストTOKUNO氏の動画が分かりやすい)
「”湯シャンが完成する”ことで、一生シャンプー・コンディショナーを買わなくてよくなる」
一生だよ。すごくない?
ただし、温泉や銭湯に行った時はしっかりシャンプー剤で洗って入る。マナーだからね。
この本は衝撃的だった。いわゆる「肌断食」というやつだ。
「スキンケアが足りないから肌が荒れている」のではなく、「スキンケアしているから肌が荒れている」という可能性があるのだ。
湯シャンが成功して調子づいていた俺は、「洗顔剤を使わず水だけで洗い、化粧水などのスキンケアもやめる」スタイルに変更した。
意外にも、それで全然大丈夫だったのだ。
「”肌断食が完成する”ことで、一生洗顔剤・スキンケア用品を買わなくてよくなる」
さて、湯シャン・肌断食ときて、じゃあもうボディソープもなくてもいいんじゃね?と思い始めた。
調べてみたら、タモリや福山雅治、柴咲コウちゃんなんかも、お湯だけで体を洗っているらしい。
ちょうど休職して誰とも会わない状態になっていたので、思い切って試してみた。
身体がそれに適応した後は、自分では特に臭くないと思う。
もはや野生の獣だね笑
「”お湯洗体が完成する”ことで、一生ボディソープを買わなくてよくなる」
ただし、温泉や銭湯に行った時はしっかりボディソープで洗って入る。マナーだからね。
今までは、通勤中などの「ほんのスキマ時間」でも読めるのが便利だったので、Kindleで電子書籍を買いまくってきた。
だが、休職すると時間が有り余っているのと、「どこかに毎日出かける」というのがリハビリに良さそうだったので、「毎日図書館に行く」というのを習慣にした。
そうすると、「図書館のヤバすぎるシステム」に気が付く。
なんと、「本が無料で読める」のだ!!(当たり前)
分かってはいたけど、実際に毎日1冊読んでいくと、そのヤバさに驚く。
「”図書館に通う”ことで、移動時間が月5時間ぐらい増える代わりに、本代が0円になる」
とはいえ、本だって売れないと業界自体が萎んでしまうので、本当に手元に置いておきたい本は、改めてKindleで買うことにする。
ただ、住民税はキッチリ払っているので、日々の読書には図書館を活用させてもらう。
ここまで、やめたもの達を列挙してきたが、逆に検討に検討を重ねても、これだけは手放したくないと思ったモノ達を書いていく。
・ある程度のグレードの部屋 … 自分は部屋に「広さ・収納・駅距離・陽当たり」は求めてない。だが、賃貸アパートは騒音問題・災害問題・火災問題がある。そのため、「RC造・2階以上」の条件だけはグレードを下げたくなかった。また、「家」は自分の”運気”に与える影響も大きいと思っているので、安くても”やばい家”に住むのは、逆に損だと思っている。
・電気の契約 … 電気の契約をやめて、ソーラー発電だけにしようと検討したが、それだとビルトインの換気扇が回せないので断念。
・水道の契約 … 高尾に引っ越したら湧水があるのでそれだけで生活できないかと思ったが、「飲み水・料理・食器洗い」はやはり清潔な水じゃないとリスクが高すぎるので断念。
・空気清浄機 … 自分はずっとSHARPのプラズマクラスターをつけて生活してきた。それも手放せるかの実験で止めて生活してみたが、空気中に細かいほこりが舞うようになり、毎日掃除してもそれはやはり舞ってしまった。空気清浄機がいかに空気中のほこりを吸引してくれていたかを実感し、なしでの生活はあまりに不快で、手放せなくなった。
・ドライヤー … 濡れたまま放置すると髪に抜群に悪いので、これは必須の神器。
・美容院 … 「自分で切ればタダでは?」と思ったのだが、今の美容師さんは東京に来てから10年来の知り合いで、彼と話に行くのも楽しみなので、美容院は今のまま2ヶ月に1回ぐらいで行くことにした。
これは、まだやめられていないが、やめられないか検討しているモノ。
・靴をやめる
・「飲み水・料理・食器洗い」以外は、ライフラインの水はやめて湧水を使う
さて、ここまで見てみてどうだっただろうか。
おそらく、ほとんどの現代人は「イカれてやがる…」と思うよね。
半年前の自分でも、間違いなくそう言うと思う。
だが、手放してみて、「お金が節約できる」「お金の心配が減る」という本来の目的はもちろんだが、「モノが減って単純にスッキリして気持ちいい」「引越しも苦じゃない」という副次効果もあった。
この調子で、「自由」を追求していこうと思う。
次回に続く。
・2023/12/12 図書館の項目を追加
・2023/12/14 体組成計・テレビの項目を追加