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まず断っておくが、このエントリーはミニマルライフのための断捨離活動を記録するものだが、内容はほぼソロキャンである。
山では、とりあえず「湯さえ沸かせればなんとかなる」といわれている。
湯があれば、アルファ米を戻したり、ラーメン類を作って、食事を摂ることができる。
日常生活においても、「湯を沸かす」という行為は、その他の調理から独立して、重要なポジションを持っている。
自分は、今までRussell Hobbsの電気ケトルを使ってきた。
表参道の珈琲屋さんに行った時に、これを使っているのをみて一目惚れし、同じものを買ったのだ。
これはめちゃくちゃ優秀で、本当にすぐ湯が沸く。
また、注ぎ口が細くなっており、コーヒーをゆっくり抽出することができる。
これから電気ケトルを買おうとしている人がいるなら、絶対にお勧めできる製品だ。
便利で格好いいのは間違いないのだが、うつ病で頭がおかしくなって、身軽になるためにミニマルライフを目指すようになると、場所を取るのが気になってきた。
また、キッチンのコンセントに常時差しておくのは不安なため、毎回抜き差しするのだが、それもめんどくさい。
ということで、手放してみることにした。
電気ケトル以外で湯を沸かすとなれば、まず思いつくのはヤカンだろう。
ヤカンの購入もかなり検討したが、やはりあの独特な形状のモノが増えると、結局場所をとる。
そこで、自分はキャンパーであるため、キャンプギア的観点で、スキッターというアイテムを購入した。
『NANTO スキッター チタン(1,600円)』
キャンプしない人からすると、「なにこれ?」という感じだろう。
これは、湯を沸かしたクッカーに付けることで、注ぎ口を付加するアイテムだ。
早速使ってみよう。
まずはクッカーで湯を沸かす。
このクッカーは何度も焚き火にぶちこんでいるため、”味が出ている“のはご了承いただきたい。
湯が沸いたら、スキッターを付けてコーヒーを淹れてみよう。
いい感じに、細く淹れることができた。
スキッターなしでやると、湯が底につたってこぼれ放題になる。
なぜ、こんな隙間が空いた針金みたいのだけで注げるかというと、水の張力が、ただ落下するより、ワイヤーを伝う方に作用するかららしい。
物理学的な詳細までは分からない。
コーヒーはいつも通り美味しく淹れることができた。
自分は、キャンプ・登山においても、UL(ウルトラライト)という分野を目指しており、スキッターはまさにそこでも活躍するアイテムだ。
なんといっても、このNANTO製のものはチタンで出来ており、1gしかないのだ。
唯一の欠点としては、ちょっとした事ですぐ無くしそうなことだ。
気をつけよう。
電気ケトルは、ちょうど母が欲しがっており、実家に持って行こうと思う。
そっちでまた活躍してくれると、自分も嬉しいのである。