おそらく、うつ病になった人の100%がぶつかるであろう「焦り」の問題。
「はやく治さなければ」
「はやく復職しなければ」
「はやく次の仕事見つけなければ」
とにかく、焦る。
でも、「”焦り”という感情が強くなる現象自体が、うつ病の症状」ということ。
なので、焦ってたら、「あー焦ってるけどこれもうつ病の症状だから、なんならまだ治ってないんだから休まなきゃな」と思った方がいい。
焦らないと言っても、現実問題、傷病手当の期間が終わってしまったり、そもそもフリーランスやフリーターだった人は、お金の問題にぶち当たる。
とにかく、「うつ病」は「お金の問題」といっても過言ではない。
うつ病のほとんどの原因は「労働」で、「労働しなければいけないのは金がないから」なのである。
とはいえ、そこは日本人に生まれた幸運に感謝すべきである。
日本人である限り、「最後の最後はお金は大丈夫」だ。
障害年金も取れるだろうし、最後には生活保護が取れる。
そもそも休職するのも、休職を延長するのも、職場の人の目などを考えて躊躇する。
だが、多くの人は、「世間体」や「自分のプライド」から、それらの制度を使う未来が怖くて、それでまた病んでいく。
もう知らねえ。
俺はクズ。
人間なんだから病気になることもある。
それは自分だけじゃなくてみんなそう。
人間なんだから「完璧にすばらしい汚れのない綺麗な自分」なんかじゃない。
弱くたっていい。
エリートじゃなくていい。
あいつより劣っててもいい。
あいつはクズだって思われてもいい。
弱った時は、不正じゃない限り、使える権利を使っていい。
堂々と使うことが、次に弱る人が使いやすくなることにつながる。
「弱る時期」は、人それぞれ順繰り順繰り。
自分が元気になったら、次にまた誰かが弱っている。
その時に自分が元気だったら、次は自分が助けてあげればいい。
完璧じゃなくていい。
Twitterでうつ病を克服した有名なアカウントの人も言っていたが、
“諦め”ることができて、うつ病を治せたと。
「開き直り」や「諦め」で前に進むこともできる。
諦め、「諦感(ていかん)」を持とうというのは、2500年前にもうブッダが言っていたこと。
病気になる、老いていく、死んでいく。
病気が治る、若返る、生まれ変わる。
そうやって、上にも下にも、常に自分が変わっていく。
常にマッチョな同じ状態を維持できるわけじゃない。
時に強く、時に弱い。
そういう「流れ」に、さからわないで、身を預けて生きる。
「大切な自分のために、”休まないといけない時”は休もう」
自分が今、「休まないといけない時」か?
「もし自分の大切な人が、今の自分と同じ症状だったら、なんて声をかけてあげるだろうか?」
その言葉が、「仕事は気にせず今は休んだ方がいい」だったなら、自分は今休むべきなのだ。