まず断っておくが、このエントリーは独身男の簡易料理の実験を晒すものだが、内容はほぼソロキャンである。
「戦闘飯盒2型」というものがある。
これは、一般的な”いわゆる飯盒”の半分の大きさの、自衛隊が使用している飯盒だ。
この自衛隊の飯盒が、最近になっていくつかのキャンプメーカーから、ほぼ本物と同じ模造品が販売されているのだ。
ずっと気になっているが、自分はまだ未所有である。
この飯盒の魅力は、「1人前のご飯を炊くのにちょうどいいこと」と「炊飯とおかず調理を同時にできる」ことだ。
中が2段になっており、「下で汁物を作り、上で炊飯」や、「下で炊飯し、上でおかず調理」といったことができる。
これは、究極的に効率的な調理であり、燃料が限られた行軍やキャンプで役にたつ。
何よりロマンがあり、かっこいい。
戦闘飯盒を購入しようかと思ったが、また大型のモノが増えてしまう。
クッカーはすでに沢山持っており、ミニマル生活者としては新しいギアを買うには勇気がいる。
そこで、まずは購入せず、手持ちのクッカーで、同じような炊飯同時調理ができないか実験してみる。
実験的に100均で、新しいギアたちをお迎えした。
- Standard Products ステンレス皿(300円)
- セリア クッカー 底上げ網(100円)
- セリア シリコンミトン(100円x2)
今回は、網は使わず、「炊飯中のクッカーの上にステンレス皿をのせて、肉が焼けるか」をやってみる。
使用するクッカーは、不屈の名作、「Snow Peak パーソナルクッカー (アルミ)」。
まずは、クッカーに30分吸水させた米と、水を入れる。
キャンプで何度も焚き火にぶち込んでいるため、クッカーに味が出ているのはご了承いただきたい。
普通なら、そのままクッカーの蓋をして炊飯をするのだが、今回は代わりに買ってきたステンレス皿をのせる。
皿の方が大きいので、少し不格好である。
とりあえず気にせず着火していく。
気分を上げるために、あえてキャンプ用のシングルバーナーを使用する。
着火して、すぐにステンレス皿は熱くなってきた。
熱伝導率は悪くないようだ。
油をひいて、適当に冷凍庫にあったウインナーをのせる。
果たして焼けるだろうか。
一緒に買ったシリコンミトンで、熱い皿を持ち上げることで、炊飯状況を確認できる。
いつもの炊飯時間分だけ炊いたので、クッカーは火からあげて、専用の蓋をして”蒸らし”に入る。
しかし、ウィンナーは解凍されたぐらいで、焼けるまでには至らなかった。
このまま、ステンレス皿をそのまま火にかけて、引き続き焼いてみる。
一応焼けたが、結構焦げ付いてしまった。
ステンレスは、熱伝導率の関係で、焦げつきやすい。
だが、自分は野営系キャンパーなので、これぐらいは特に気にならない。
肝心な、ご飯の方はどうだろうか。
うん、いい感じに炊けている。
専用の蓋より機密性が落ちてしまうので心配したが、どうやらそこまで影響ないようだ。
実験結果としては、まあ悪くないけど、めちゃくちゃ良いわけでもないという感じ。
ソロキャンでやるなら最高だが、家でやるなら別でフライパンで焼いてもいいかなという感じだ。
味自体は、ただウインナーが焼けているだけなので、もちろん美味しかった。
自分は今、うつ病で休職中であり、家にずっといるので、その中でやれることをやってみている。
また調子いいときは実験してみようと思うが、最終的には普通に戦闘飯盒を買ってそうである。
ロマンだからね。