昨日、会社の同期で、心の底から“人生の親友”と思っている友人と飲んできた。
会うのは、うつ病を発症する前以来なので、半年以上ぶりだ。
彼は非常に博識であり、いつものように「哲学・社会学・エンタメ・歴史・会社のこと」など、色んなことを喋って、最高に楽しかった。
こんなにも、自分が”素”で話せる相手というのも少ないので、本当にありがたい存在だ。
話しの中で、やはり、
「なぜ休職していたのか」
「仕事辞めてこれからどうするのか」
という話しが出た。
俺は心を許してる彼が相手だったこともあり、何も包み隠さず、これまでのこと、これからのことを話した。
・この半年間、うつ病になって、本当に生きるか死ぬかというような精神状態で過ごしていた。
・その中で、「別に死ぬのも普通か」という気付きを得てから、逆に「それまでは楽しく生きよう」と前向きになることができた。
・これから無職になり、やりたい仕事のために勉強するが、稼げない可能性も高い。
・そしたら、生活費をかなり削ってるので、別のバイトでもして生きていこうと思う。
・それもダメだったら、別に死ねばいいだけかと思ってる。
・資金が尽きるまでは、やりたいことやって生きていこうと思う。
・仮にやりたい仕事が成功して、生活費以上の大きなお金を稼げたら、人のやりたい活動を支援できる施設を作ったりしたい。
それに対する、彼の反応はこんな感じだった。
・わかる、この会社くそだよな、うつになって当然だよ。
・まあでも、そらちなら大丈夫でしょ!
・死ぬなんて絶対だめ。
・本当に死ぬなんてことになったら、絶対助けるから連絡してほしい。
・金のためなんかで死ぬなんてもったいないでしょ?
・友達だったら助けたいと思って当然でしょ?
・〇〇や△△(別の親友の名前)とかとも協力して助けるから!
・目指す仕事もお前なら絶対成功できるよ!
・成功したら億万長者だな!笑
本当にいいやつなのだ。
優しくて、正義感があって、本当に心の底から助けてくれようと思っているのが伝わってくる。
それは、本当にありがたい。
仮に逆の立場だったとしたら、俺も全く同じことを言っていたと思う。
のだけれども、、
彼のそんな反応に、自分でも予想外していなかったのだが、心が以下のように思って、そのまま彼に喋ってしまった。
・おねがいだから騒がないで。。
・絶対成功できるとかやめて。。
・みんなで俺について話さないで。。
・うつになったからって、特別扱いしないで。。
・お願いだから普通に接して。。
・死にたいときは自由に死なせて。。
・ただ普通に飲んで与太話してくれることが1番の救いだから。。
・お願いだからそっとしておいて。。
さらに、それに対して、彼は上記のことをまた熱く語ってくれて、その食い違いで、少し口論のようになってしまった。
そんなことになると思わずに話し始めたので、自分でも混乱して、本当に申し訳ないことをした。
別れた後も、帰りの道中、ものすごい自責の念に駆られた。
まだ自分の中でも、そういう反応が自分から出てきた理由を、体系立てて整理できていない。
でも、確か「ほっしー」さんの動画だったと思うけど、「頼むからそっとしておいて。。」っていう話しをしていたので、うつ病になった人に発生しがちな感情なのかもしれない。
親友が言ってくれたことは、本当に心からありがたいと思うし、本当にいい友達を持ったなと思う。
彼の言葉に対して、自分はただ「ありがとう!」と言って話しを終えればよかっただけなのだ。
でも、自分から出てきたのは、「とにかく騒がないで。。特別扱いしないで普通に接して。。死にたいときは死ねる自由を奪わないで。。」という感情だった。
やはり、健常者でバリバリに働いている人には、「うつ病とはどういう精神状態なのか」というのは、どれだけ優しい人でも、本質的には理解できないのだなと、リアルの肌感覚で感じた出来事であった。
※少し書き方が悪くなってしまっているが、決して彼が悪いとか、悪気があるとかでは決してないということだけは念押しさせてほしい。“誰でも”理解できないのだな、という意図で書いている。
かくいう俺も、元気でバリバリ働いていたときは、本質的に「うつ病とはどういう精神状態なのか」理解できていなかった。
というか、「結構軽く考えていた」。
社会人3年目ぐらいのときに、仲の良かった同期が、別の部署でメンタルを崩して休職した。
そのとき、俺は本当に心の底から心配して、自○でもしてしまうんじゃないかと思って、沢山LINEを送った。
別の同期達とも連絡をとりあって、みんなで心配のLINEを何日も送った。
そして、誰のLINEにも“既読”はつかなかった。
それで、さらに心配が募っていた。
今、自分がうつ病になって、そのときの彼の気持ちが痛いほどわかる。
「うつ病になって、働けなくて、家事もできなくて、楽しかったこともなにもできなくて、独りで部屋に閉じこもっていて、自分で自分が情けなくて、許せなくて、恥ずかしくて、自分で自分を責め続けて、他の人と比べて、劣等感を感じて、自分はもうダメだ、もう○にたい」
そんな精神状態の時に、バリバリ働いて、輝いている人からたくさんメッセージがきても、見られるわけがないのだ。
この感覚を明確に言葉で表現するのが難しい。
「自分は本当にどん底のどん底にいるのに、眩しく働いている彼らと接すると、劣等感で○にそうになる。それまでの自分のプライドや見栄もあって、元気な彼らを見ることで、より自分の情けなさが浮き彫りになって本当にきつい。うつになった自分のことをみんなで話したり、うつになったことを話題にしないでほしい。とにかく騒がずそっとしておいてほしい。ただ普通の友達として楽しく遊んでほしい。」
という感じかな。
ということで、「うつ病じゃない人に、うつ病のことは本質的に理解できない」というのは間違いないだろうということで、これから、どう人と接していけば良いだろうか。
今は、以下のように考えている。
・普通の人が理解できないのは当たり前で、彼らが悪いわけじゃない。
・その状況の中で、うつ病について話すのは、自分と相手、どちらにとっても「酷なこと」である。
・うつ当事者も相手の反応によっては傷つくかもしれないし、相手のことも傷つけたくないのに口論になってしまうかもしれない。
・だから、”自分は”もう「自分のうつ病」について普通の人に話さないことにした。
・「休職した期間」については、「ちょっと疲れちゃって休んでました!へへへ!」ぐらいに答える。
・「これからのこと」については、「アウトドア関係のバイトでもしていこうかなと思ってます!へへへ!」ぐらいに答える。
・基本的にはさらっと流して、別の話題に切り替える。
・でも、誰にも話せないと自分もつらいので、リアルの友人でメンタル疾患経験者や、Twitterの仲間には、つらいときに吐き出させてもらえると嬉しい。
また変わるかもしれないけど、今の方針はこんなところで。