特に、読んでもらった人になんの得もない、30代男の平凡な日記である。
こんな、インターネット上のゴミと言えるようなものを生み出して、何になるのかと言われると、特に何もない。
ただ、自分がなんとなく書きたいなと思ったからである。
また、数年後に自分が見返してみた時、「ほえーこんなところでこんなこと思ってたかー」と思うと楽しいかなと思ったからだ。
「5年分の日記がかけるほぼ日手帳」みたいな感じかな。
続けるかも分からない。
一応、このブログは自分の日誌帳なる領域なので、自由に使っていこうと思う。
自分は、野球には全く興味がない。
今、どのチームが何位かも知らないし、WBCも見てない。
自分は、小中高はバスケをやっていて、NBAだけは当時見ていたが、それからはスポーツ文化圏から離れ、サブカル文化圏にどっぷり浸かっていた。
アニメが楽しくて、映画が楽しくて、ライブやフェスが楽しくて、アイドルの推し活が楽しかった。
そこにはコンテンツがあって、物語があるわけだが、スポーツはそうではないと思っていた。
自分と関係ない人が、スポーツして、どっちが何点とって勝とうが、自分には何の影響もない。
なぜみんな、自分に何の得もない、他人の活躍にそんなに熱狂できるのだろうと感じていた。
だが、今回野球を見にいって、その理由がわかった。
というより、自分も子供の頃はNBAのファンだったので、思い出したという方が正しい。
今回、自分が野球を見に行った理由は4つ。
- いつも仲良くしてくれている先輩達が誘ってくれたから
- 休職中でほとんどお出かけしてないので、久々にどこかに行きたいと思ったから
- 横浜スタジアムに行ったことがなくて行ってみたかったから
- 単純に球場で飲み食いするのは好きだから
行ったことがないところに行くのは、単純に楽しい。
せっかくこの世に産まれてきたのだから、たくさんこの世界を楽しみたい。
いろんなものを、1度は体験してみたい。
いろんなところに、1度は行ってみたい。
今回は、ウィングフロント席という、後から増設されたかなり高い位置の席。
横浜スタジアムは、神宮球場や西武球場に比べて、かなり綺麗だった。
東京ドームと比べると、屋根がない分、かなり開放的だ。
また、外の通路などの「造り」が、鉄骨剥き出しだったりして、なんか「仮設感」があった。
球場にくると、みんなの熱気と、景色の爽快さで、否が応でも心が高揚する感じがある。
とにかく、野球に興味がない自分の1番の楽しみは、飯と酒である。
これは「スタ☆ポテ」。
ロングのフライドポテトが、断面がベイスターズにちなんで星形になっている。
正直あまり期待していなかったのだが、サクサク揚げたてで、しっかり食べ応えがあり、かなり美味しかった。
いわゆるハンバーガー屋のどのポテトよりも、サクサク感が強い。
これは当たり。
これは、チケットのもぎりの後、すぐ近くにあった仮設っぽい餃子屋さんの一口餃子。
横浜のものじゃなかった気がする。
混んでて、グルメを買えるところがもうないんじゃないかと思って、焦って買ってしまった。
でも、普通に美味しかったので、まあよし。
自分は、ビールが苦手なので、レモンサワー。
だが、売り子さんが背負っているのは、ほとんどがビールで、しかも今回端っこの席だったので、なかなかレモンサワーの子が来てくれなかった。
なので、通路を歩いて、自分の方から買いに行った。
「お席どこだったんですかー?」
と、売り子さんに爽やかに聞かれ、
「向こうの端っこでサワー全然来なかったんで買いにきました」
というと、
「そうだったんですね!そっちにも頑張っていきますね」
と、返された。
そしたら、ちょうど飲み終わる頃に、本当に自分たちのエリアまで来てくれたのだ。
それが、さっきの会話からなのか、元々回るルートだったのかは分からない。
そして、その売り子さんの方から「あ!さっきの〜」みたいに自分を見つけてくれた。
これはもう、次の1杯を買うしかないじゃないか。笑
きっと、はたから見ると若い子にデレデレする気持ち悪いおじさんだったと思うが、喜んで2杯目を購入。
ついでに、一緒にいた先輩2人も買ったので、結構売り上げに貢献したと思う。
さらに、もう1度回ってきてくれた時も買ったので、グループで計5杯その子から買った。
自分は、元々欅坂の熱狂的なオタクをやっていたので、「やべえ野球にきて売り子に推しができる・・」と思った。
実際、売り子に推しがいる人もいるんだそうだ。
「横浜2 – 1阪神」で、横浜の勝利だった。
試合が終わった後、まさかの光景を目にすることとなった。
試合に負けた阪神ファンが、球場内にゴミを投げ捨て始めたのだ。
阪神席の前の外野に、どんどん増えていくゴミ。
そして、横浜の選手のヒーローインタビューで、まさかの六甲おろしの大合唱。笑
ヒーローインタビューがいまいち聞こえなくなる。
そして、「帰れー!!」と横浜ファンから怒号が飛び交う。
すごい、この平和な日本で、まだこんな日本人同士が争う分断があったとは。
こんな戦国時代みたいなことやってる世界、野球とかサッカーぐらいじゃないか。
おもしれーと思った。
この模様は、ばっちりネットニュースに出ていた。
冒頭に、スポーツの面白さがわからないと書いたが、よくわかった。
スポーツは、サブカル文化圏でいう「推し活」なんだ。
「チームが推し」「推しの選手がいる」などがあるから、「勝ったら嬉しい」のだ。
自分が欅坂のライブに行って熱狂するのと同じように、試合にいって熱狂するのだ。
納得、納得。
そして、もう少し深入りすると、もはやプロ野球は日本人に存在する最大の宗教だなと思った。
こんなにも大勢の人が、子供の頃から地域のチームを熱狂的に信仰し、自分のアイデンティティの一部として生活の中に溶け込み、厚く敬う精神性は、非常に宗教的である。
日本人は、仏教とか神道とかキリスト教とか、行事だけはイベントとしてやるけど、宗教として本気で信仰している人はかなり少ないので、プロ野球の方が勢力は大きいだろう。
まあでも、そういう「宗教性」は、あらゆるエンターテイメントに当てはまるんだけどね。
サッカーだってそうだし、アニメもそうだし、アイドルなんてもう本当にただの宗教だ。
お金を払うことを「お布施」なんて言ったりするしね。
そんなこんなで、結構楽しみました。